アレクサンドロスの征服と神話

Douban
アレクサンドロスの征服と神話

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ISBN: 9784062807012
Autor/in: 森谷公俊
Verlag: 講談社
Veröffentlichungsdatum: 2007 -1
Serie: 興亡の世界史
Einband: 単行本
Preis: JPY 2300
Anzahl der Seiten: 380

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森谷公俊   

Übersicht

講談社創業100周年記念出版 第2回配本
大王の帝国は、なぜ一代で崩壊したのか
わずか10年でどうして地中海からインダス川にいたる大帝国を築き得たか。前334年、辺境のギリシアを出発し、先進国・ペルシアを征服した大王の軌跡をたどる。歴史の舞台をリセットした新たなヘレニズム史の誕生!
■ギリシアは先進国ペルシアの「西の辺境」だった! 通説を塗りかえる新たなヘレニズム史
従来、アレクサンドロスの東方大遠征により、ギリシア文化がオリエントに広がったと一般に理解されてきました。しかし、当時のギリシアはポリス同士が互いに争い、それを東方のペルシア王がたくみに操り、統制、支配していたのが実情です。いわばペルシアの「西の辺境」ともいえる惨めな状態だったギリシアを屈服させ、統一したのがアレクサンドロス大王の母国・マケドニア王国だったのです。本書は、アレクサンドロスを通じて、ギリシア史とオリエント史を一括りに展望し、従来のヘレニズム観を大胆に見直します。
■アレクサンドリアでの東西融合は本当か?――大帝国の虚像を剥がす
わずか10年で地中海からインダス川に至る大帝国を築いたアレクサンドロス。本国を遠く離れた征服地には東西文化融合のため数々の「アレクサンドリア」が建設されたといわれますが、その実態はどうだったのでしょうか。新たな都市の入植者はギリシア人傭兵が最も多く、なかにはペルシア軍に雇われた後に投降した兵士も少なくありませんでした。彼等は大王やマケドニアに強い憎しみの感情を抱いており、帝国にとって危険な存在でした。それゆえ、彼等の東方入植は不穏分子を僻地に隔離する狙いがあったのです。
■ローマ帝国につながるアレクサンドロス帝国の遺産――大王の神格化と君主崇拝の成立
大王の遺産のなかで、後世に最も大きな影響を与えたのは、彼が「君主崇拝」の先駆けとなったことです。アレクサンドロスは両親の系図に基づき、自分が神の系図につながると信じていましたが、エジプトでの神託により自らがゼウスの息子であることを確信します。大王の死後、君主の神格化はヘレニズム諸国で制度化され、カエサル、アウグストゥスを経てローマ皇帝礼拝へと発展、皇帝を頂点とした帝国全体を統合するための巨大装置となったのです。

contents

第1章 大王像の変遷
第2章 マケドニア王国と東地中海世界
第3章 アレクサンドロスの登場
第4章 大王とギリシア人
第5章 オリエント世界の伝統の中で
第6章 遠征軍の人と組織
第7章 大帝国の行方
第8章 アレクサンドロスの人間像
第9章 後継将軍たちの挑戦
終章 アレクサンドロス帝国の遺産

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