兄弟 上 《文革篇》
豆瓣
余 華 译者: 泉 京鹿
简介
カンヌ映画祭で鮮烈な印象を残した張芸謀の『活きる』。
その原作者である中国文壇の気鋭、余華が十年ぶりに発表した長編小説『兄弟』は、中国に大議論を巻き起こした。軽薄! ソープドラマ! ゴミ小説! 文学界の猛批判をヨソに爆発的なヒットとなった本書は、文化大革命から世界二位の経済大国という、極端から極端の現代中国四十年の悲喜劇を余すことなく描ききった、まさに大・傑・作。
これを読まずして、中国人民(と文学)を語るなかれ!
1966年――文化大革命が毛沢東の手ではじまった。
隣人が隣人をおとしいれるこの恐怖の時代に、出会ったふたつの家族。
男はやさしい男の子を連れ、女はつよい男の子をつれていた。
男の名は宋凡平。子どもの名は宋鋼。
女の名は李蘭。子どもの名は李光頭。
ふたつの家族はひとつになり、宋鋼と李光頭のふたりは兄弟になった。
しかし、時代はこの小さな家族すら、見逃しはしなかった――。
■著者から
本書の日本をめぐるエピソードで、80年代の中国人がどうして日本を高く崇めていたか、また2000年代に、どうして日本に対して抗議が起こったのかを理解できるだろう。この小説は、中国の文化大革命から今日の開放経済下のふたつのまったく違う時代を描いているが、日本の読者も中国の読者と同じように、泣いたり笑ったりしながらこの本を最後まで読んでくれることを私は信じている。