ドキュメンタリー作家 王兵
豆瓣
現代中国の叛史
土屋 昌明 (編集) / ,鈴木 一誌 (編集)
简介
山形国際ドキュメンタリー祭大賞を3度受賞。カンヌ、ベルリン、ヴェネチアの三大映画祭での受賞も数多い王兵監督、およびその作品を徹底的に解読。 第1部では、2015年6月、2018年8月に行われた王兵監督へのインタビューを収録。 第2部では、王兵監督の初期におけるドキュメンタリーの名作『鳳鳴中国の記憶』を鈴木一誌を進行役に映画評論家・山根貞男が映画論的な立場から、中国文学者・土屋昌明が歴史的な立場から読み解く。 第3部では、日本映像学の代表・藤井仁子、中国映画の第一人者・劉文兵の他、鈴木一誌、無名時代からの監督の友人でもある中山大樹が王兵監督の作品群を論じる。 第4部では、『鉄西区』(2003年)から『上海の若者』(2019年)までのフィルモグラフを収録。
contents
はじめに=土屋昌明
中国全図と王兵監督作品の撮影地
『鳳鳴 中国の記憶』に関連する中国現代史年表
第1部 王兵監督が/を語る
王兵監督インタビュー1 聞き手・文責=土屋昌明
『鳳鳴』『無言歌』から『死霊魂』への思いと映画の可能性
ドキュメンタリー撮影ノート ー 王兵監督との対話から=文平
王兵監督インタビュー2 聞き手・構成=樋口裕子
歴史の空白を描くことから、今、激変する中国を撮る
第2部 『鳳鳴 中国の記憶』を読み解く
映画『鳳鳴 中国の記憶』と中国現代史=山根貞男、土屋昌明、鈴木一誌
第3部 作品の核心に向かって
王兵という〈試し〉ーー『鉄西区』から『収容病棟』まで=藤井仁子
ワン・ビン作品における視線のポリティクスーー見る/見られるの非対称性を巡って=劉文兵
中国のインディペンデント・ドキュメンタリー=中山大樹
記憶の居場所ーー鈴木一誌
第4部 創作の軌跡ーーフィルモグラフィ=山口俊洋、土屋昌明