不惑のフェミニズム

Douban
不惑のフェミニズム

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ISBN: 9784006002510
Autore: 上野 千鶴子
Casa editrice: 岩波書店
data di pubblicazione: 2011 -5
Serie: 岩波現代文庫・学術
Formato: 文庫
Prezzo: JPY 1274
Numero di pagine: 350

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上野 千鶴子   

Sinossi

売られた喧嘩は買い,連帯は国境や世代を超えて呼びかける――.社会学者・上野千鶴子の発言はさまざまな波紋を呼んできたが,背景にあるのは,自身の率直な思いと,女が女であるがままの解放をめざすフェミニズム思想.1970年代以降,40年の時を刻んだフェミニズムの歩みと共にあった迫力の発言を大集成!岩波現代文庫オリジナル版.
■内容紹介
70年代に産声を上げたウーマンリブから40年.本書は,第2次フェミニズムと呼ばれた女たちのさまざまな活動から刺激を受け,また自らも先頭にたって運動をつくっていった上野千鶴子の,40年間の発言をまとめた迫力の1冊である.
「売られたケンカは買う」――これは世に上野の処世訓と言われるものの一つ.
1988年のアグネス論争,2000年代,フェミニズムバックラッシュ(揺り戻し)を仕掛ける石原都政との闘いなど,上野千鶴子は,女の生き方を縛る動きに対して,実に鋭い反撃を繰り出してきた.
しかし強面なだけではない.世界各地での「女性会議」に参加しさまざまなフェミニストと交流,95年北京女性会議からの熱い現場レポートもあれば,「男女雇用機会均等法」「男女共同参画法」など節目節目での的確なコメントもある.1冊を通して読むと,この本自体が一つのフェミニズム史になっていると言ってもいいほどだ.
なかでも,70年代末,まだ大学院生だった上野自身もかかわり,女たちが自分の問題を持ち寄って作った「日本女性学研究会」への発言は,愛着があればこそ厳しく温かい.フェミニズムはいまや大学の講座にも位置を占めているが,それは本来何か定式があるのではなく,女たちが運動をしながら作り上げ,未だその途次にあるのだということがわかる.
新聞の小さなコラム,ミニコミ誌での発言など,これまであまり知られていなかった部分も含め編集した,岩波現代文庫オリジナル版.「自著解題」も付す.本書に,新たな発見や今を生きる指針を感じる読者もおられよう.
――わたしはこうやって走った.あなたにバトンを受けとってもらいたい.
著者からのメッセージである.

contents

まえがき
序 フェミニズムの40年
フェミニズム
おんなの運動論
1 燃えるマグマに形を ――80年代
性差別をめぐる不毛な応酬
フェミニズム・いろいろ
産む・産まないは女の権利
全米女性学会議に参加して
こんな女たちとなら21世紀も悪くない
「パイの中身」を作り変える時
首相の「未婚の母」のすすめとフェミニストのディレンマ
いま女のおしゃべりが最高におもしろい
差別撤廃条約で主婦は失業する?
石器時代と現代のあいだ
燃えるマグマにいま形を!
働く母が失ってきたもの
女性よ“おしん”はもうやめよう
平女のアグネス
神話こわしのあとで
オチコボレ男とオチアガリ女のあぶない関係
女による女叩きが始まった
2 ジェンダー平等への地殻変動 ――90年代
女と男の歴史的時差
リブ・ルネッサンス
「中絶」という女の権利が世界的に脅かされている
企業社会というゲームのルール
今もつづく「軍隊と性犯罪」
「進歩と開発」という名の暴力
北京女性会議リポート
キャンパス性差別事情
キャンパス・セクシュアル・ハラスメント
コトバを変えれば世界が変わる
団塊ジュニアの娘たちへ
逆風のなかで
男女共同参画法の意義
農村の男女共同参画
官民雇用に見る性差別
ジェンダー平等のゴールって?
3 バックラッシュに抗して ――2000年代
ネオリベの下で広がる女女格差
フェミニズムは収穫期
元気な韓国フェミニズム
ジェンダーフリーをめぐって
「渦中の人」から
役人のいる場所
バックラッシュに抗して
「ジェンダー」への介入
バックラッシュ派の攻撃の本丸は「ジェンダー」だ
つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃
堺市立図書館,BL本排除騒動の顛末
「暴力」問われる自治体
ジェンダー論当たり年に
闘って得たものは闘って守り抜く
原点に戻る
4 女性学をつくる,女性学を手渡す
連絡会ニュース発刊のころ
初心にかえろうよ
『女性学年報』編集長だったころ
編集委員というお仕事
自分がラクになりたい
女性学は趣味だ
女性学って何?
女の組織論
行商セット
「彼女の物語」
三○歳のプレゼント
自著解題

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