六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者
Douban
[日]猿谷弘江
Übersicht
戦後最大の社会運動といわれる六〇年安保闘争。にもかかわらずこの運動の実態はあまり明らかになっていない。知識人・学生・労働者という三つの主体に焦点を当てて、この運動の力学と構造を社会学的に解き明かす。気鋭の研究者による意欲的試み。
*ブルデューの「フィールド」の概念を援用して、この運動の力学を解明する。
*運動に参加した六四人の人々にインタビューして、運動主体にしかわからない当時の心境・状況などを
聞き取る。
*「民主主義」というキーワードが、いかに運動のフレームとなり、運動主体に理解され実践されたかを問う。
Inhalt
凡例
序章 六〇年安保闘争へのアプローチ ………………………………………
1 本書の目的
2 本書の方法
3 「社会運動のフィールド」と「社会運動の空間」
4 六〇年安保闘争とフィールド理論の接点
第1章 「社会運動の空間」の歴史的発展 ……………………………………
1 戦前の社会運動と法規制の枠組み
2 戦後の社会運動の拡大
3 「古い」民主主義から「新しい」民主主義へ
4 六〇年安保闘争の概略
5 小括
第2章 戦後知識人の「公共的活動」 …………………………………………
1 戦後知識人の「公共的活動」の基盤
2 フィールドの転換とオールド・リベラリスト
3 「皆のため」の民主主義――『世界』と進歩的知識人
4 進歩的知識人の位置と「政治化」
5 久野収と清水幾太郎
6 小括
第3章 学生運動の興亡と覇権闘争 …………………………………………
1 民主化運動のはじまり
2 共産主義運動のフィールド
3 ブントの登場
4 学生運動のフィールドの構造
5 民主主義のハビトゥスと「ゲーム」、実践
6 小括
第4章 労働運動と「政治闘争」 ………………………………………………
1 労働組合の組織化とナショナル・センターの盛衰
2 総評と「政治闘争」
3 新左翼と労働運動
4 運動のフィールド(または空間)の共約不可能性
5 小括
終章 それぞれの闘争としての六〇年安保闘争 …………………………
1 運動のフィールドの分断と接合
2 フィールドの歴史性について
3 今後の課題と展望
注 / あとがき / 参考文献
資料 日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(旧日米安全保障条約)
日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(新日米安全保障条約)
事項索引 / 人名索引
装幀――難波園子