刑務所の中

Douban
刑務所の中

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ISBN: 9784883790654
autor: 花輪和一
editora: 青林工藝社
data de publicação: 2000 -7
装订: A5判
preço: 1,680 円
número de páginas: 239

9,2 / 10

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花輪和一   

visão geral

刑務所の中って一体どうなっているのだろう。
独房の構造は、クサい飯とは、実際どんなものなのか。トイレはどうしているのか。看守は? 囚人同士の関係は?
現役漫画家である著者が、記憶をたよりに細密な絵で描く『刑務所の中』は、そんな単なるヤジ馬的好奇心を満たしてくれるばかりではなく、狭い閉ざされた空間でヒトはいったい何を思い、どんなことに楽しみを見出して過ごそうとするものなのか(「マーガリンつきのパン食」のエピソードは必見)、しみじみと教えてくれる秀作である。
巻頭にはマンガ評論家の阿部幸弘らとの対談を収録。著者が3年の懲役を受けるに至った経緯が、自戒の念を込めて語られている。あとがきでは呉智英が著者の才能が潰れることがないようにと念じながら獄中の著者と手紙のやり取りをしていたエピソードを披露している。
獄中の著者が「一日が過ぎるのがものすごく早い」と独白しているが、四六時中監視されながら複数の人間が閉じ込められている「緊迫」と、生活のすべてが看守の号令のもと受身に過ぎていく「弛緩」に、読んでいるほうもあっという間に引きずりこまれて、しばらく抜け出せなくなるのでご用心あれ。(福山紫乃)

contents

御存じ! 銃刀法違反で三年の実刑をくらった著者自らが体験した獄中マンガ記。記憶をたよりにまるで普通の日常を語るように淡々と再現された作品は、従来あった告発型の獄中記とは違ったリアルさを表現しており、マンガ史的にも貴重な作品。◎解説/呉智英 ◎巻頭著者インタビュー付
「ニコチン拘置所」「プクプク拘置所」「それじゃさま懲罰房」「五匹の生活」「おぼっちゃま受刑者」「うれしいお正月」「冬の一日」「願いますの壁」「日本崩壊食」「檻花火」「銭解放」「免業日」「むしょのしょくどう」「獄衣着用次第」
ISBN: 4-88379-065-7
本体1600円
A5 判並製
初版: 2000.7.25
装幀: 井上則人

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