Tōru Kawashima — Director (4)

Movie

像野蛮人一样 (1985)
野蛮人のように Douban
other title: 野蛮人のように / Like a Savage …
人気作家、有楢川珠子は十五歳のとき、天才少女と騒がれてデビューした。湘南の海辺のコテージで仕事をする珠子は、二十歳の誕生日を控え、少し執筆に行きづまっている。編集者のまき子たち仲間が花火で元気づけようとするが気持ちが晴れず、珠子は夜の六本木に車を飛ばした。外国人コール・ガールのボディガードを気取る中井は兄貴分の滝口から電話が入り、すぐに来いと言われる。山西組の幹部ではる滝口は二代目組長と目されており、組織に属さない中井を可愛がっていた。中井が呼ばれた部屋に入っていくと、銃で腕を撃たれた滝口がおり、奥には射殺された組長の死体が転っていた。滝口は、取引きが揉めてと言い、銃の詰ったバッグを預っといてくれと中井に頼む。滝口は組織の大ボス、吉本に呼ばれ、車の中で話した。滝口は組長の女が殺ったと話し、水玉の上着に、白いパンツの女と、車窓から見える通行人のカッコを適当に喋った。水玉のシャツに白いパンツの珠子は混雑する歩道で中井とぶつかり突き飛ばされた。怒った珠子は中井に張手を叩きつける。中井は珠子をタケシのやるゲイバーに連れ込んだ。そこへ、あきらかにギャングと分る黒服の二人組の男が、珠子に迫ってきた。中井と珠子は夜の六本木を逃げまくる。二人は何故だか分らなかった。チンピラ風の男が、組長を殺ったのはお前だと、中井を刺した。その頃、滝口はデタラメな服の女を伝えたはずなのに、その服を着た女と中井が逃げていると聞いて驚いていた。珠子は傷ついた中井を車に乗せると、コテージに帰った。警察に知らせないでくれという中井に従い、珠子は医学書を読み、自分で治療した。夜の街を漂うはぐれ者とインテリ女という奇妙な取り合せの二人は、次第に惹かれていく。中井は仲のいい娼婦のひろみにあのバックを持って来るように言った。彼女はあの晩、組長と寝た女だった。中井は滝口に電話をすると、手切金として銃はもらう、もう二度と会わないと話した。滝口は、電話から聞こえる選挙カーの声で、中井の居所が分った。その晩、二人が夕食を摂っていると、銃弾が窓を砕いた。滝口は組長を殺して二代目になろうとしたのだが、事態が意外な方向に進み、二人を消そうとしていた。そして、あの銃には覚醒剤も隠されていた。中井と珠子は、花火で浜を明るくし、敵を倒した。滝口は夜明けとともに、コテージを攻めようとした。珠子は部屋の隙間にガムテープを張り、ガスの栓を開いた。二人は地下のガレージに隠れた。滝口がドアを開くと、缶が倒れた。そこへ滝口が引き金を引くと、コテージはガス爆発でフッ飛んでしまった。地下から元気な二人が出てきた。

Movie

押繪と旅する男 (1994)
Douban
川島透 actor: 浜村純 / 鷲尾いさ子 …
浅草・宝蔵院前。元木邦晴少年が風呂敷包みを片手に兄嫁の百代と旅立とうとしている。どこからか少年の耳に「やめた…ほうが…いい」という声が。現代の東京。ひとり暮らしの邦晴は第二次大戦中、特高として名をはせたが、その犠牲者に会っても事の状況すら分からぬ弱々しい老人だった。老人は自分を呼ぶ声に導かれ浅草寺の境内で、今は存在するはずのない凌雲閣を見つける。頂上にいた青年は邦晴の兄・昌康だった。大正時代。邦晴に魚津の蜃気楼を見てみたい、と夢見るように語る兄は、新婚だというのに家にいつかず凌雲閣に通いつめる。残された兄嫁に邦晴は同情と淡い恋心を寄せる。昌康は双眼鏡からチラと見えた覗きからくりの押絵細工の中の娘・お七に心奪われていた。押絵をからくり屋から奪った昌康は、寺の裏手で邦晴少年に双眼鏡を逆さに持って自分を見てくれと頼む。泣きながら断りきれずにその通りに邦晴がすると、昌康の姿は消え、押絵の中に入ってしまっていた。ハッと目覚めた邦晴老人。列車の向かいの座席には若いままの兄の姿。老人ホームに古い友人を訪ねた邦晴老人は職員に、自分が今訪ねたと思っていた友人は先月亡くなったと聞いて、狂気の叫びをあげる。その声に驚いたかのように、汗びっしょりで目覚める邦晴少年。魚津に向かう列車の中、百代が優しく自分を見つめている。宿でひとつの部屋に泊まった2人。邦晴の風呂敷包みの中にはお七と昌康の押絵が。百代は愛情と嫉妬の視線を押絵にそそぎ、苦しさのあまり泣き出す。百代は邦晴少年の唇を自分の唇でふさぎ、崩れていく。翌朝、彼女は置き手紙を残し去っていった。山寺で押絵を住職にたくす邦晴少年は、山道で邦晴老人に出会う。その時、蜃気楼の出現を合図するサイレンの音が鳴った。砂丘では邦晴少年と邦晴老人、そして百代、昌康ら、みながたたずんで、ただ茫然と蜃気楼を見つめていた。

Movie

Chi-n-pi-ra (1984)
チ・ン・ピ・ラ Douban
other title: 流氓 / チ・ン・ピ・ラ
藤川洋一と梅沢道夫は、競馬のノミ屋で生活しているチンピラである。彼らは時折、小遣い稼ぎに仲間と組み、ライブハウスのアトラクンョンとして、“銃殺”寸劇を見せていた。洋一は、道夫と共に暴走族にからまれているところを助けた長崎裕子と、道夫は美也という女と、それぞれよろしくやっている。毎日が勝手気まま、自由人の生活であった。ある夜、二人がいつも通り、“銃殺”寸劇をやろうとライブハウスを訪れたところ、仲間の太と木村が、伊藤会の組員を巻きこみ逆鱗に触れてしまっていた。そして、殴る蹴るの暴行を加えられているが、親分格にあたる大谷の口ききで助けられた。大谷に、呼び出された洋一は、本物のやくざにならないかと誘われる。本来ならば、兄費分の道夫が順番であるが、大谷は洋一の方が器が大きいと判断したのだ。洋一は組入りのための研修として、大谷と共に挨拶まわりを始めた。道夫は、洋一を恨みこそしなかったが、複雑な心境であった。洋一の留守中、裕子がシャブに手を出してしまった。そのシャブは、洋一が大谷から一時的に預かったものだった。これがきっかけで、洋一はやくざになるのを断念した。しかし、裕子は、洋一の思いやりを裏切るように彼のもとから去って行った。酒をあおる洋一に、さらに悪い知らせが入った。道夫がノミ屋の大損で追いつめられ、預けた例のシャブを横流しし、大谷を刺してしまったのだ。組員達は道夫を捕えるために動き出した。デパートの屋上で、洋一は道夫を発見した。「死ぬのが怖い」とおびえる道夫。彼を絶対に死なせまいと決心した洋一は、車を手配し、親しい仲間と連絡を取った。閉店を待った二人は、エレベーターで地上に降りた。が、ドアが開いたとたん、目の前で銃口が火を吹いた。鮮血にまみれた洋一は、ぐったりと動かなくなった道夫を抱え、ヨロヨロと車の中に倒れ込んだ。車は品川埠頭まで走り、停止した。彼らの死の知らせを受けたやくざ達は、姿を消した。誰もいなくなった後、身をもたげる二人。銃を撃ったのは太で、お得意の“銃殺”寸劇だったのだ。二人は船に乗って日本を後にし、彼らの笑い声がこだました。