銀河鉄道の夜2020

简介
宮沢賢治の永遠の未完成の傑作「銀河鉄道の夜」
芸術監督・白井晃が再び向き合いたいと願い続けた作品が四半世紀の時を経て、
KAAT10周年のキックオフとして新たに蘇る!
KAAT芸術監督・白井晃は、2014年のアーティスティック・スーパーバイザー就任以来、ヘンリック・イプセン、フランク・ヴェデキント、ジャン・コクトー、ベルトルト・ブレヒトなど、近現代戯曲を現代の視点で蘇らせるシリーズに取り組んできました。
芸術監督ラストイヤーとなる2020年9月、「音楽劇『銀河鉄道の夜』2020」をKAAT10周年記念プログラムのキックオフとして上演いたします。
この作品は、宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」を題材に、1995年青山劇場開館10周年記念事業として上演された「イーハトーボの音楽劇『銀河鉄道の夜』」を新たなプロダクションとして再生するものです。初演当時、青山劇場で上演されると大きな話題を呼び、宮沢賢治生誕百年の翌年には、早々に再演されました。作家・演出家である能祖將夫が上演台本、音楽監督をヴァイオリニストであり作曲家・編曲家の中西俊博が務め、シンガーソングライターさねよしいさ子が作詞・作曲に加え、精霊・アメユキ役で出演。また、舞台美術を演劇実験室[天井桟敷]の美術監督として、後期寺山修司全作品の舞台装置・機械・衣装・メイク等を担当した小竹信節が担当するなど、白井を含め、当時30代~40代の若手スタッフが集結、宮沢賢治の世界をオリジナリティあふれる音楽劇に仕上げました。
2020年9月、白井芸術監督が演出家として再び向き合いたいと願い続けてきたこの作品に取り組みます。初演当時のクリエイティブスタッフが再集結、さらに新たなクリエイティブスタッフを加え、2020年にふさわしい「音楽劇『銀河鉄道の夜2020』」が誕生いたします。
孤独な少年ジョバンニ役は、2012年のデビュー以来、多くの東宝ミュージカルなどで活躍する木村達成。本作がストレートプレイ初挑戦となります。ジョバンニと一緒に銀河鉄道の旅をするジョバンニの幼馴染のカムパネルラには、昨年は映画3本、今年はドラマ4本に出演し進境著しい劇団EXILEの佐藤寛太、ジョバンニの学友ザネリ・青年には、谷賢一や森新太郎といった演出作品を始め数々の舞台にも出演する宮崎秋人、男(ケンジ)には、多くの映画やTVドラマで活躍、舞台では白井晃演出の「溺れた世界」「No.9」にも出演し白井からの信頼も厚い岡田義徳。
アメユキは、青山劇場での初演・再演で作詞・作曲に加え、精霊・アメユキ役で出演したシンガーソングライターのさねよしいさ子が演じます。