「始まりというのは、終わりの始まり」。絹さんは明らかにそう言っている。生きているものはすべて変わっている。だから静止的なものはすべて最後になくなるべきだ。どんなに美しい花束も、必ず最後になくなる。なぜなら花畑から離れる理由があるからだ。主人公たちの恋も同じだ。しかし、亡くなるにもかかわらず、その美しさは際立っている。亡くなるからこそ、美しいのだ。

我々の人生は同じぐらい厳しくて短い。だからこそ、理性はいかなるときも生き甲斐を感じさせてくれる。人類の理性のおかげで、我々は生き甲斐を見つけることができた。生き甲斐のおかげで人生は輝きを放つ。我々は短い割には特に美しいものに敏感だ。なぜなら我々の人生は同じだからだ。だからこそ、我々は主人公たちの恋に感動した。必ず終わる運命の背中の輝きは、どれだけ我々の人生に似ているか。

しかし、我々の人生は花束ではない。我々は死後も長く続く生命力を持っている。この生命力は自然の産物ではなく、我々の理性の産物である。すべての生き物は延々と動いている、だからこそ変わっている、自分自身の瞬間の状態を否定している。我々は延々と続く生き物だ。なぜなら我々は理性である。だからこそ、理性で空間すらも超え、時間すらも超える。彼らの恋には理性が見えなかった。自分が否定されることさえ気に留めなかった。一時間のドキドキだけが何も変えない。麦さんはそう言っている。「それをこれっぽっち続ける」。しかし、彼は社会で変わった。だからこの恋も続かない。なぜなら、この恋には自分の生命力がなかったからだ。もし麦さんが「すべてが変わっているかもしれない。だが僕たちの恋は必ず変わっていない。僕は君の声がずっと聞こえる。だから僕は何度も変わってもいいんだ。なぜなら君への恋は僕の何よりも大切な宝物だからさ！だから、君との恋を協力してくれ！一緒に頑張ろう！」と言えば、この恋は続くかもしれない。たとえ恋の気持ちが避けられなく変わっているとしても。

しかし、生命力のあるもの、続くものは本当に欲しいものか？美しいものか？変わっていないこそ、恋は美しい。おそらく、芸術としての恋は、最終的には分かれてしまう運命なのかもしれない。

さあ、花束はいつかなくなるそうだ。よく鑑賞しよう！