Takashi Shimura — Actor (102)

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这无声的呐喊 (1965) Douban
この声なき叫び
director: 市村泰一 actor: 香山美子 / 田村正和 …
other title: この声なき叫び
社会の片隅に生きる若者を田村正和が力演した社会派ドラマ。母親殺しの嫌疑をかけられた聾者の青年。すべてが不利ななか、馴染みのホステスだけが彼の無実を信じて奔走する。
生まれながらに耳の不自由な佐々木晋一は、病弱な母親との生活を支える工員であった。不幸に閉ざされた晋一の心は、工員相手のバーに勤める石母田幸子に出会って、わずかに明るさを加えた。そんな晋一を誰よりも喜んだのは母の辰子であった。晋一が幸子から母の好物を買うようにともらった金で、ワカサギを買ったその日、辰子は白い汚物を吐いて死んだ。原因は晋一の与えた栄養剤の中にヒ素が入っていたのだ。晋一は母親殺しで逮捕された。たどたどしい言葉で、耳の聞こえない晋一に、訴えるすべはなく、同情を寄せる者もなかった。だが、幸子と聾学校長の館野や教師だけは晋一の無実を信じていた。

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Sanshiro Sugata (1965) WikiData IMDb TMDB Douban
姿三四郎
other title: 姿三四郎 / Sugata Sanshiro …
Remake of Akira Kurosawa's films "Sanshiro Sugata and "Sanshiro Sugata Part II". A young man, Sanshiro Sugata, troubled by personal problems, takes up judo. His teacher, Shogoro Yano, is a devout man who has aroused the enmity of the local practitioners of jujitsu, the older and more accepted of the two sports. Sugata uses his newly learned prowess to gain a measure of respect from others; however, Shogoro insists that the sport has a spiritual side, a lesson Sugata has yet to learn. Eventually, in hand-to-hand combat with the father of a young woman he loves, he comes to understand the true meaning of judo.

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吟公主 (1978) Douban
お吟さま
director: 熊井启 actor: 志村乔 / 中野良子 …
other title: お吟さま / Lady Ogin …
これは歴史的事実によって編纂の悲壮な物語。映画の中の描く物語は今から四百年前の日本の堺市、大阪など。十六世紀こそ日本群雄割拠、打ち続く戦争の「戦国時代」。当時の最有力武将豊臣秀吉は野心満々の人、彼は織田信長の後に続いて進めている日本を統一したために。

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Godzilla, King of the Monsters! (1956)
Godzilla, King of the Monsters!
director: 本多猪四郎 / 特里·O·莫尔斯 actor: 雷蒙德·布尔 / 志村乔 …
other title: 怪兽王哥斯拉 / Godzilla …
During an assignment, foreign correspondent Steve Martin spends a layover in Tokyo and is caught amid the rampage of an unstoppable prehistoric monster the Japanese call 'Godzilla'. The only hope for both Japan and the world lies on a secret weapon, which may prove more destructive than the monster itself.

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曼谷之夜 (1967) Douban
バンコックの夜
director: 千叶泰树 actor: 张美瑶 / 加山維三 …
other title: バンコックの夜 / Night in Bangkok

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日本暴力团 组长与刺客 (1969) Douban
日本暴力団 組長と刺客
director: 佐藤纯弥 actor: 鹤田浩二 / 志村乔 …
other title: 日本暴力団 組長と刺客 / Nihon boryoku-dan: kumicho to shikaku
「日本暴力団・組長」の続編だがストーリーは別。
自分を美しく演出するために徹底的に研鑽を続けた大スターといえば長谷川一夫だが、同様にカメラワークや演出にまで「こだわった」のが鶴田浩二。
やくざ映画における役者の死に様は見せ場中の見せ場である。にもかかわらず介添えに来ただけの自分のアップを抜かせた男。それがスター俳優の執念だというのなら見上げたポリシーであると言えよう。
京都の暴力団の組長・志村喬が大阪の新興勢力のボス・水島道太郎に賭場で刺殺される。志村の組の若衆が水島暗殺に失敗。あわや抗争事件に発展しかかかるところを京都の大親分・菅井一郎が仲介の労を取る。水島の組に人質として志村の組の幹部・中丸忠雄を差し出し、代貸・鶴田浩二は二代目組長として志村喬の跡目を継ぐ。
水島の組が京都進出をはかり、鶴田の縄張りに金融事務所を開設。ぼったくりバーで隣シマの組長・内田良平を挑発し始める。人質故に手出しできない鶴田浩二。自制しろとうるさく鶴田に命令してきた菅井一郎だったが、水島の組の三下にド頭をビール瓶でカチ割られてついにキレる。鶴田が金融業を営んでいた幹部・渡辺文雄を殺害する。人質の中丸忠雄は水島道太郎に菅井暗殺を命令されるが、実行せず鶴田浩二の眼前で自害する。
その後も水島道太郎は内田良平を殺害。さらに引退した菅井一郎をも殺し、ついに鶴田の縄張りは乗っ取られてしまう。途中、知り合った未亡人・野添ひとみと淡い恋をするが結局、鶴田は死んだ仲間のために単身、復讐を敢行する。車に水島を追い詰め背後から拳銃を乱射されても耐えて、ドスを突き刺し水島をしとめた後、勢い余って後部座席のドアから顔を出す。死に顔をたっぷりアップで抜かせてしばらくして、高級乗用車から火災が発生し鶴田の姿が炎につつまれるという大変パワフルなラストシーンを迎える。
着ながしに長ドス姿を見慣れていると、スーツ姿の鶴田浩二はやはり新鮮だ。組長の葬儀を淡々と仕切る鶴田の姿にリアリティがある。京都の古い町並に地回りとして活躍する土着やくざの姿が良く似合う。やはり暗殺は雨の中がいい。大名屋敷のような自宅から水島が出て来るのを、濡れながら待っている鶴田浩二。雨の冷たさがラストの「熱い」カチコミを際立たせる。
やくざ映画では「総長賭博」や「手打ち式」等の様式美が楽しい。この作品では賭場のやりとりの符丁がカッコイイ。札のかわりに金張りのライターをすっと差し出す水島道太郎、大阪の庶民的な賭博作法(劇中では「バラケツ勝負」と卑下される)を疎んじ京都の格式をさりげなく申し渡す志村喬の姿が重厚である。
しかし東映ってのは良い人材が揃っている。それはズバリ藤山浩二@大映難民、である。私はかなり長い間、この人と曽根晴美を混同していた。曽根晴美よりもかなり日本人ライクな顔をよく見ればすぐに判別できたのだがサングラスで登場されると(おまけに無口なキャラだったりすると)もう全然ダメだった。本作品では冒頭、志村喬の腹にドスを突き立てる重要な役で活躍。
本作品の鶴田浩二は万事カッコよく目立つ。他人の見せ場だろうがなんだろうがとにかく引き立っている。演出も脚本も鶴田をどうやって目立たせるかということに注力している作品であると言っていいだろう。スターというのはそういうふうに出来ているようだ。

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When the Cookie Crumbles (1967) Douban
砂糖菓子が壊れるとき
director: 今井正 actor: 若尾文子 / 藤卷润 …
other title: 砂糖菓子坏了的时候 / 砂糖菓子が壊れるとき …
とりあえず曽野綾子の原作を、橋田寿賀子が脚本化して、社会派の今井正が監督した女性映画。
千坂京子(若尾文子)は売れない女優。ヌードモデルなどをして、その日その日をどうにか過ごしています。しかし、プロダクションの社長(志村喬)と知り合い、その愛人となってからは女優として順風満帆です。しかし、社長が死に、大学教授(船越英二)、プロ野球選手(藤巻潤)、作家(田村高広)などと男性遍歴を続けていく彼女の本当の望みは、幸せな結婚と穏やかな暮らしだけだったのです。そして、ある日、睡眠薬を飲みすぎた彼女の死体が発見されますが……

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Dotanba (1957) Douban
どたんば
director: 内田吐梦 actor: 江原真二郎 / 中村雅子 …
other title: 最后关头 / どたんば …
炭鉱の落盤で生き埋めになった5人の抗夫の救出劇を、巨匠・内田吐夢と名脚本家・橋本忍がヒューマニズムたっぷりに描き上げた感動巨編。原作は菊島隆三。難航する救出作戦と人々の焦り、民族の壁を越えた協力劇などどたんばに追い込まれた人々を赤裸々に描く。須永が経営する東和炭鉱は落盤の危機にさらされた原始的な炭鉱だ。梅雨期のある日、立抗の木枠の樋が裂け、坑道は土砂と水で地獄と化した。落盤によって伴野ら5人の抗夫は生き埋めになる。

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Talk of the Town Tora-san (1978) WikiData IMDb TMDB Douban
男はつらいよ 噂の寅次郎
director: 山田洋次 actor: 渥美清 / 倍赏千惠子 …
other title: 寅次郎的故事22:传说中的寅次郎 / 男はつらいよ 噂の寅次郎 …
After a chance encounter with Hiroshi's father on a bus, Tora decides to get serious and reflect on the mortality of man. His plans are derailed when a beautiful lady starts working at Toraya.

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动乱 (1980) Douban
動乱
director: 森谷司郎 actor: 高仓健 / 吉永小百合 …
other title: 動乱 / Dôran
影片分上下两集,上集《渡海寻爱》,下集《雪下个不停》。1932年4月,仙台联队士兵沟口为营救因贫穷被卖入妓院的姐姐阿薰,开枪打死上级军官被判死刑。联队上尉中队长宫城启介为其辩护无效,将借到的一千日元交给阿薰。部分海、陆军官发动“五?一五”政变,失败后分裂为皇道派和统制派。因涉嫌参加派系斗争,宫城被调往朝鲜。上任后的宫城亲眼看到军队上层的腐败,便想发动兵变。宫城再遇成为艺妓的阿薰,责其自甘堕落,让阿苦闷的阿薰生了求死之心。为了帮助阿薰,宫城放弃了反抗运动。1935年10月,宫城调至东京第一联队,并和阿薰开始同居。宫城拜访了自己的恩师、皇道派的神崎中校后决定起事,并将阿薰送到父亲家中。1936年2月25日晚,皇道派军人发起“二?二六”政变,事败后宫城等被判死刑,只留下阿薰失声痛哭。
影片描写了处于动荡年代的日本年轻一代军官由于亲眼目睹了政界和经济界的腐败现象,决心发动政变推动昭和维新,结果遭遇完全失败的过程,期间掺杂了一对青年男女的爱情悲剧。高仓健成功塑造了一个认真诚实但不善于以言辞表白爱情的男子汉形象,吉永小百合则以上佳的演技刻划出了一个能够忍受一切不幸的妇女的内心世界。影片曾为1980年日本十大卖座片第十名。

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Princess Sen in Edo (1960) Douban
千姫御殿
other title: 千姬御殿 / 千姫御殿
数奇な運命に泣き、誠の恋にすがる薄幸の美女の悲恋絵巻。大阪落城の際、坂崎出羽守の手によって救い出された千姫は、坂崎の執拗な求婚を退け本多家に嫁ぐが、心は晴れず遊興に明け暮れるようになり…

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Snow Trail (1947) WikiData IMDb TMDB Douban
銀嶺の果て
director: 谷口千吉 actor: 三船敏郎 / 志村乔 …
other title: 银岭之巅 / 銀嶺の果て …
Three bank robbers, Eijima, Nojiri, and Takasugi, flee the police and escape into the mountains. At an inn high in the Japanese Alps, Eijima and Nojiri encounter a young woman and her father, as well as Honda, a mountaineer. The inn folk do not realize their guests are wanted criminals and the visitors are treated with great kindness. Honda volunteers to lead them over the mountains, but Eijima's paranoia endangers all of them as they make the perilous trip.

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No Time for Tears (1955) Douban
男ありて
director: 丸山誠治 actor: 志村乔 / 夏川静江 …
other title: 男儿无泪 / 男ありて …
監督の島村(志村)は、毎朝自宅のトイレを占領して、作戦計画を立てるのが日課だった。
彼の家庭は、妻(夏川)と長女のみち子(岡田)、年を取って生まれた小学2年生の長男照男(伊東)、そして、犬のコロとの生活である。
しかし、残り試合数も少なくなり、最終の結果如何では、自らの進退問題が掛かっていた。
そんな島村にとっては野球の事しか頭になく、家庭の事など一切顧みない。そうやって、18年間も監督業に専念してきたのだった。
2人の子供達は、そうした父親を何となく疎んでいた。当然ながら、島村は家庭の中で孤立しており、唯一の遊び相手は犬のコロだけという状態にあった。
その島村家の2階に、新人ピッチャーの大西(藤木)が、下宿する事になった。
朗らかな性格の彼のお蔭で家庭は明るくなり、照男も彼に懐(なつ)いた。また、同年輩の大西とみち子は、急速に親しくなって行った。
そんな様子を見て面白くないのは島村本人で、もしかして娘に間違いがあるのでは、と日々気が気ではなかった。
やがて、2人は愛し合うようになった。ある日、2人が映画を観に行ったことを知り、島村はまず練習だと大西を叱った。
一方、先輩として島村を尊敬しているコーチで選手のリーダー的存在の矢野(三船)が勧めても、島村は中々大西を起用しようとはしない。
さらにある試合で、3塁のピンチランナーに起用した大西が、島村がサインを出さないのに勝手にホームスチールを敢行してしまった。
結果はセーフで試合には勝ったものの、島村は大激怒した。そして、監督の指示に逆らった大西を、ロッカールームで殴りつけてしまう。
悔しさで泣き出して恨み言いながらも、大西は素直に謝った。しかし、島村は大西を家からも追い出す行為に出た。
その出来事が原因で、家族達も父親の横暴さに猛反発し、みち子が家を飛び出してしまった。
大西とみち子の愛情を知った矢野は、大西を彼の家へ引き取ることにした。彼の妻は病弱らしいのに、である。そして、みち子も翌日に無事帰宅した事で、この問題は一旦は沈静化した。
だが、今度は、島村が試合中に審判(恩田)に暴行を働いて退場させられ、さらに1カ月の出場停止を申し渡されてしまった。
このままでは、今期の試合が終了してしまう事態に陥った。島村は家でペンキ塗りなどをして気を紛らわせながら、必死に復帰の日を待ち侘びるしかなかった。
しかし皮肉なもので、若い矢野が監督代理を勤めるようになってから、チームが急に活気付き始めた。
それに気を良くしたオーナーの小池(清水)は矢野を呼び、来年からの監督就任を打診するのだった。だが矢野は、島村を蔑(ないがし)ろにするかのような要請は、頑として受け入れなかった。
その夜のことである。そんな事とは知らない島村は、矢野からお好み焼き屋へ誘われた。
そして、矢野の円満な家庭の話を聞かされている内に、自らの家庭を顧みて来なかった日々を反省するようになった。
その翌日になり、久し振りに妻を誘い出し、彼女が希望する少女歌劇を鑑賞しに行った。
その後、矢野に教えてもらったお好み焼き屋で今後の事をしんみりと話合っていた2人に、出場停止の解除が知らされた。
引退を仄めかす島村に対して、妻は「仕事をしているあなたが好きだ」と笑って現役続行を促すのだった。
喜んだ島村はその場から、九州シリーズを戦っているチームに合流する為に飛び出して行った。合流先の宿では、選手達全員が歓迎のどんちゃん騒ぎとなった。
一方、いつものように一人で自宅へ戻った妻は、久々の夫との外出を喜ぶ言葉をみち子に残した後で突然倒れた。
遠征先の島村の元へ、妻の急死を知らせる電報が届いた。急いで帰京した島村は、まるで魂が抜けたように妻の霊前に座った。だが、その心中を知らない子供達は、涙一つ見せない父を憎んだ。
初七日も済まない内に、島村は再び試合に臨んだ。4対3のリードの流れの中で、9回の裏にスパローズの捕手が負傷した。
島村は老躯にマスクを付け、かつてのポジションだった捕手を務めた。そして、彼の老巧なリードで、見事に勝利を収めた。
球場全体に湧き返る喚声の中を黙々と引き上げた島村は、控室でオーナーの小池に辞表を出した。
晩秋の陽ざしが淡く射す墓地で、島村は妻の墓標の前に跪き、初めて声を上げて泣いたのだった。肩を震わせて泣く彼の嗚咽(おえつ)は、いつまでも続いていた・・・。
<一言>
この作品は、野球を描いた日本映画の最高傑作、とまで一部では評価を受けていると言われている。
それほど、日本には野球の映画は少ないのだろう。ただ、作品として傑作かどうか、となればかなり疑問も湧く。
やはり、物語としては、老監督が捕手を代行する最後の勝利の場面などは、余りにも上手く出来過ぎている、と思われるからである。
いずれにしても、主人公の監督は、野球一筋で家庭人としては失格の男性。監督としても、すでに全盛期は過ぎており、チームをまとめる事さえも覚束なくなって来ている。
しかし、当人はその現実を認める事が出来ず、ひたすら野球に没頭する事で全てを忘れようとする。
これは、野球(プロの)に限らず、働く日本人男性の一つの典型であり、ここに描かれているのは、どこにでも起こり得る(得た)悲劇と言えるだろう。
父子の確執や年長者と若者との確執など、あり勝ちなテーマではある。それだけに、主人公が妻の死後に初めて男泣きに泣く場面には、やはりほろりとさせられるものがある。
監督を演じる志村が中々の好演ではある。映画の設定では、志村は51歳との役柄である。
またコーチ役の三船は、暖かい目でそんな監督を見続ける真面目なベテラン選手という感じ。
投手役の藤木に対しては、頼りになる兄貴分といった存在である。監督代行で勝利を重ねるなど、才能も中々のものらしい。
ドラマの中心は、志村と夏川の夫婦関係である。夏川が家事を行い、志村は家の事は何もしない(出来できない)と言う間柄。この時代(今も存在するか・・・)にはよくあった構図なのだろう。
そして、家族サービスもしない父親に対する家族の愚痴は、娘の岡田に言わせる設定になっている。
岡田の個性は、そんな役柄に良く嵌まっている。また、夏川も古いタイプの母親を実に的確に演じている。役者は一応そろっている、と言える。
志村が三船に教えてもらったお好み焼屋に妻を久々に連れて行き、お好み焼を受け売りで指導するシーンは中々に微笑ましい。
頑固親爺の本質的な一面が垣間見られる。やはり、かつての日本にはこんな男性が多かったのだろう・・・?
そして、唐突に妻が死ぬ。謹慎が解けて試合に出られる夫の喜びと対象化して描いているのだろうが、やはり如何にも唐突感は否めない。
葬式では涙を流さないで、最後の試合が終わって墓前で1人で泣く男。文字通り、肩を震わせて嗚咽が止まらない。
確かに観客の涙はそそるかも知れないが、やはり〝臭い〟演出ではないか。ただ、火葬場で煙突の煙を見て佇む志村のショットは、しんみりとする良い感じではあるが・・・。
その前の最後の試合の最終回で、キャッチャーが負傷する。そこで、交代要員として監督自身が出場する。
幾ら過去は捕手だったとは言え、51歳の老齢(当時は)の身で、これはあり得ないことではないか。そして、見事なリードで勝利に導くのである。
最終打者の最後の1球に、島村がサインを出すと投手が首を横に振る。だが、彼は再度そのサインで押し遠し、そして見事に三振に仕留めて勝利を得る。
やはり、これは出来過ぎであり、漫画的とも言える展開ではないのか、と当時は違和感が否定出来なかった。この年になって観ればどうなのか、何とも言えないが・・・。
いずれにしても、プロ野球の監督と言う勝負師の世界は、他の職業の中でも特別に厳しい世界であることは理解出来る。
そんな職業感一筋に生きて来た〝仕事人間〟が、晩年になり実力(能力)が衰えて、初めて家庭生活(妻や子供達と)の良さに気が付く。
そうした観点からこの作品を観れば、野球の世界と言う特殊な世界の場面もそれなりに興味の湧く映画ではあった。(1955(昭和30)年キネマ旬報ベストテン25位)