椎名林檎
逆輸入 ~航空局~ Douban Spotify
★ 8.7 (82 ratings) 椎名林檎 genre: Pop
release date 2017-12-06 publisher: Universal Music =music=
椎名林檎、セルフカバーアルバム第二弾!
前作「逆輸入 〜港湾局〜」は一曲ずつ別々の編曲家を迎えたアルバムでしたが、今作「逆輸入 〜航空局〜」は斎藤ネコ、 村田陽一、名越由貴夫、朝川朋之といった近年の椎名プロダクトに欠かせない、いわばブレーンとも言うべき音楽家との、 綿密なやり取りを経て作り上げられた作品。
2000年から2017年にかけて誂えてきた提供楽曲を、このたびは信頼の演奏家陣と共に実演。国宝と讃えられる辣腕ばかりが音を連ねています。
石川さゆり、栗山千明、柴咲コウ、SMAP、高畑充希、ともさかりえ、Doughnuts Hole(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)、林原めぐみ、深津絵里(五十音順/敬称略)
、 どんな作家でも自ずと執筆意欲を掻き立てられてしまうような、何れ劣らぬ指折りの表現者のみなさんへ提供してきた楽曲の数々。
それらが今、作家本人の手によって新装・・いわば逆輸入される運びと相成りました。
加爾基 精液 栗ノ花 Douban
★ 9.3 (201 ratings) Shiina Ringo / 椎名林檎 genre: Pop
release date 2003-02-23 publisher: EMIミュージック・ジャパン
『加爾基 精液 栗ノ花』(カルキ・ザーメン・くりのはな 英題:Kalk Semen Kuri-no-Hana)は、2003年2月23日に発売された日本の音楽家・椎名林檎の3作目のオリジナルアルバム。発売元は、東芝EMI/Virgin Music。
自身初となる初回盤・通常盤両方が「CCCD」仕様で発売された(先行シングル「茎(STEM)〜大名遊ビ編〜」では通常盤のCCCD)。
2008年7月2日にはデビュー10周年記念アルバム『私と放電』の発売と共に、それまで生産されていたCCCD盤は廃盤され、新たに通常のCD-DA盤として再発売された。
初回限定生産盤には「林檎クン眉唾ステツカー」封入。アナログ盤は2枚組仕様&ボーナストラック収録で、デビュー日である同年2003年5月27日に発売された。
先行発売で今作の世界観を映像化した作品『短篇キネマ 百色眼鏡』が発売された。
通称は「カルキ」で略称はタイトルの英題訳からの三つの単語の頭文字を取った「KSK」(ただし「ザーメン」の単語はドイツ語 である「Samen」)
2000年発売のセカンドアルバム『勝訴ストリップ』以来、妊娠・出産による約1年間の活動休止を経て、3年ぶりとなるオリジナルアルバム。『勝訴ストリップ』発売当初、椎名本人は、3枚目のアルバムは「不思議・猥雑・エキセントリック(ふしぎ・わいざつ‐)」と付け、全編ドイツでのレコーディングで製作しリリースするつもりだった。なお、後に放送されたSSTVによる今作の発売記念特別番組のインタビューによると、「加爾基」が「不思議」、「精液」が「猥雑」、「栗ノ花」が「エキセントリック」の役目を果たしていると語る。
今作は今までの椎名林檎のアルバムでのスタイル「バンド演奏による一発録り」ではなく、オーケストラ、世界各国の民族楽器とプログラミングなどをふんだんに用いている。
今作は椎名林檎本人のセルフ・プロデュースで、過去2枚のアルバムより製作期間が長く、約1年の月日を掛けて製作された。編曲に関しては今まで関わってきたベーシスト亀田誠治の手から離れ、椎名林檎の他にエンジニアである井上雨迩が編曲している。「やっつけ仕事」と収録曲のオーケストラパートはキーボーディストの森俊之が編曲している。
前作同様、曲の配置・歌詞カードの写真など全てシンメトリーに配置されているが、今作はさらに徹底し、収録時間と収録曲の使用楽器までもシンメトリーになるようにし、収録総合時間も「44分44秒」と編集作業で調整。またブックレットの歌詞表記に関しては、椎名林檎が歌詞も今作の重要なツールの1つと考えているため、スタッフの手を借りて旧字体・歴史的仮名遣により記載(楽曲の曲番号も統一)。
勝訴ストリップ (胜诉的新宿舞娘) Douban
★ 9.4 (123 ratings) 椎名林檎 genre: Rock
release date 2000-03-31 publisher: EMIミュージック・ジャパン
Amazon.co.jp
前作にも増して、強烈な「言葉」の数々が聴く者を突き刺す2nd。誰かを愛したい、そしてできれば、その人から愛されたい。すべての現代人が渇望しているコミュニケーションへの欲求を高い純度で音像化した今作は、激しく、ヒリヒリとした痛みに満ちている。暗く、冷たい心象風景をポップ・ミュージックへと昇華、ダブルミリオンを記録した傑作。(森 朋之)

内容(「CDジャーナル」データベースより)
あの傑作デビュー・アルバムをも凌ぐ圧倒的世界が確立された大傑作2nd。ジャズもパンクもグランジも歌謡曲も全部我流に再構築して聴かせるサウンドには,唯一無二の迫力と切実さとが充満した未曾有の大傑作。先行シングル曲「罪と罰」も長尺版にて収録だ。


内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
前作のMMに続いて今回はSSだ。サービス・ステーションと割り切っていいのかもしれないけれど、ナチス・ドイツに由来するのかもしれない。曲の中にドイツ車も出てくるし。それか、もしかしたらナチス・ドイツに由来したパンク・バンドに由来するのかな。タイトルよりもイニシャルのほうが気になる。MからSになったというのはやはりマゾヒスト林檎にはサディスト入っててそれもありってことかもしれない。ところでぼくのこのレビューはフィオナ・アップル以来だけど、編集部はいちおう語呂合わせ狙っているのかなあ。この次がリンゴ・スターかシーナ・イーストンだったら許してあげるけど。シーナ&ロケッツじゃあいかにもねえ。「弁解ドビュッシー」の中の“どうせあたしの人生 語呂合わせなんだもん”という一節は、彼女にしてはやけにうるわしい開き直りだ。こういうことを言ってみせたりするから“おれの人生だって、おやじギャグさ”みたいに同調するギャグおやじがパクっとやられちゃうんだろうなあ、と他人事のように論評しておくことにする。それにしても彼女の言葉の仕掛けはものすごくマニエリスティックで、マザーグースばり、いやそこまで高尚でなくてもジェイムズ・ジョイスばりとぐらい言ってしまってもいいだろう。和風にみれば連歌だな。この究極の13曲の一人連歌は“椎名連歌”と、べつに重役級のおやじギャグとばすわけじゃないが、とりあえず命名しておこう。彼女が好きなピーター・グリーナウェイばりのシンメトリーへの偏執、数に対する偏執は、鋳型嗜好、ギブス・マニア、コルセット主義の椎名マゾヒスト連歌をますます金縛りの極致へと追い込んでいく。そうした語呂合わせの容器が固まっていけばいくほど、辻褄合わせの社会との断絶がはっきりとみえてくる快感。開き直り方を学ぶなんてたいそうなもんでもないが、「人生は辻褄合わせなんかじゃない」と思わせてくれるだけで椎名林檎の歌は人をしたたかにさせる。 (野中映) --- 2000年04月号